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湯浅克俊 個展 “Dreams & Responsibility”

湯浅克俊 個展 "Dreams & Responsibility"

Solo Exhibition by Katsutoshi Yuasa

 

会  期

2018年10月13日(土)~11月3日(土)
12:00~19:00

日・月休廊 Closed on Sunday, Monday   11/3()開廊

reception

Opening Reception : 1013日(土)18:3019:30

 

reception

Artist Talk [Y.B Yeatsプロジェクトについて] : 1027日(土)19:00~ 入場無料

 

★10月20日(土)~22日(月)(プレビュー10月19日金)より青山スパイラルにて開催される、 Selected Art Fair 2018 「蒐集衆商」に湯浅克俊の作品も展示されます。

http://www.spiral.co.jp/takeart/index.html

 


 

YUKI-SIS では、1013日(土)より、湯浅克俊個展「Dreams & Responsibility」 を開催いたします。

1978年生まれの湯浅克俊は、武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業後、渡英。2005年ロイヤルカレッジオブアート(ロンドン)修士課程終了。日本をはじめイギリス、ドイツなどを中心に活動し、すでに欧米での個展も多く経験、数々の世界的なアートフェアなどにも出品。

最近では、名古屋市美術館、横浜美術館で開催された「モネ それからの100年」展に出品され、多くの観客に彼の卓越された作品を印象づけました。

日本の伝統芸術の一つともいえる木版画、写真とデジタル技術とが融合した湯浅の作品には、現在、世界中の注目が集まりつつあります。

 

 

In your memory

In your memory  2018  41.0x58.0cm  Water-based woodcut in Paper (CMYK 4 colours4 woodblocks)

 

 

色の表現法の一種でもあるCMYK、すなわちシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4成分を、4色それぞれの版を作り、透過する水性インクを使用し摺ることにより、カラーの木版画を完成させたCMYKシリーズ。

高度なカラー印刷技術が蔓延する現代において、この作品は一見当たり前のように見えがちですが、原点に立ち返り、色を分解し、4色の配合をアナログの木版画の技術で再現しているこの湯浅の技術と行為は、驚くべきものです。

長い制作プロセスを経て生み出される彼の作品は、すべてが手作業によるものであり、「時間をかけて事象を見る、反芻しその存在を考えること」が基本に制作されています。

 

 

Light is Life

Light is Life  2018  91cm x 135cm  Oil based woodcut with pigment on paper

 

 

今回の展覧会「Dreams & Responsibility」では、以下の一節が重要なテーマになっています。

「すべては想像力の問題なのだ。僕らの責任は想像力の中から始まる。イェーツが書いている。

-In dreams begin the responsibilities –

まさにそのとおり。逆に言えば、想像力のないところに責任は生じないのかもしれない。このアイヒマンの例に見られるように」  

村上春樹 「海辺のカフカ」より

 

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人は、外界とのかかわりや経験によってそれが人生の基準値となり、経験によってもたされる感情の層を重ねるうちにそれらがその人の人格となっていきます。本人も気づかぬうちに、単なる気分から気質へ、そして人格となって定着していきます。私達は外界にあるあらゆるものとかかわることで、自らのアイデンティティーを作っていきます。しかし、本当の自分は誰なのかということ、内観すること、想像することなしでは、外界による過去の経験を心の中で反復し行動しているだけともいえます。物事を無意識にジャッジしてしまうこと、何も考えずに繰り返し行動してしまうことは、いい意味でも悪い意味でも自分の積み重ねた経験による予測行動にすぎません。その予測は本当の自分に気づくこと、新しい自分への道を塞いでいるのかもしれません。

ー想像することからすべては始まるー 湯浅が現実に存在する外界をカメラに収めた景色は、時間をかけて彫りながら、摺りながら想像すること、内省することと共に、最終的に作品になっていきます。なぜ、この風景を自分が見つめたのか?作品には、彼の思考により生じた何かが宿っているに違いありません。

 

2018年夏、湯浅はY.B.イェーツのプロジェクトに参加するため、アイルランドに渡りました。

かねてより、W.Bイェーツ、ジョンキーツなどの詩人を愛してやまない湯浅は、彼らの美しい詩や思想から影響を受け世界を見つめていると言えるでしょう。 この旅の途中、この展覧会のタイトルは決まりました。

彼が見た、感じたことを、1027日に開催するアーティストトークでじっくり聞きたいと思います。