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「版画ってあれでしょ?小学校のときにやった板を彫るやつ。」
「木版画」をキーワードに8名の若手作家によるグループ展を開催致します。
「木版画」は私たちにとって、図工・美術の時間に学ぶ非常に身近な表現手段の一つである。
「版画」という単語を聞いたとき大抵、「版画ってあれでしょ?小学校のときにやった板を彫るやつ。」という答えが返ってくる。この一言は、「版画」=「木版画」という図式を示し、「描くものを自分で考え、彫り、摺るというプロセスを持つもの」という考え方が私たちの中に浸透していることを表している。一方で、私たちは同じく木の板を版として用いた「浮世絵」を「版画」として見ているのだろうか。西洋文化の波が来て「美術」という言葉が出現する以前、民衆文化として根付いていた浮世絵は版元、絵師、彫師、摺師の分業からなっていた。同じ手法を用いながらも、私たちの認識している「版画」=「木版画」とのズレがある。そこには長い歴史の中で変化した日本文化を見直していく視点があるのではないだろうか。
版画を日頃から制作する者からこれまで版画制作をほとんどしたことがない者まで、出品者8名それぞれが元々ある言葉の意味にとらわれてしまうのではなく、「木 wood」、「版 print」、「画 picture」と言葉を解体し、それぞれが意味を解釈して制作を行い、木版画及び版画に対する認識を改めて考えることを目指した展示としていきたい。
稲岡 朱美
岩田 駿一
石黒 ゆかり
柏木 優希