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清家正信 水口和紀 花影抄
2 person Exhibition by Masanobu Seike and Kazuki Mizuguchi Kaei-syo
この度YUKI-SIS では、9月20日(土)-10月4日(土)清家正信、水口和紀による二人展、「花影抄」を開催いたします。
映画、写真、CMなど、幅広い分野で活躍するカメラマン、写真家の清家正信と日本画家の水口和紀。一見分野違いの彼らですが、彼らの表現する「花」への制作姿勢は、あまり差違を感じません。
今、一番美しい瞬間を見つめて、そのままを写真、そして絵画に写し取る。
この展覧会では、作品モチーフを「花」に限定し、写真と絵画に流れる「時間軸」、そして写真における絵画性と、絵画における写実性を検証します。
「写真に映る被写体は常に死に向かい、絵画におけるそれは生き続ける」
これは私たちが無意識に感じる、「時間軸の差」です。なぜ、同じものを写し取ったのに、表現媒体の違いにおいて、時間軸の差が生まれるのか。写真における永遠の世界はないのか?
人を撮影するように花を撮る清家正信と、記憶の中にある本来は忘れ去られて、消えていくモノたちを、静かに画面に定着させたいと語る水口和紀。2つの異なる技法が持つ特色と可能性、二人の表現による「花影抄」をぜひご高覧ください。
Artist note
「花影抄」写真と写実
19世紀初頭に写真が発明されて200年近く、絵画は図像の再現という役割から解放されて思考や心境などより内面的な表現に移っていき、20世紀半ばには抽象表現が花開きます。現代においては電子機器の急速な発達により、さらに色々な表現技法が可能になってきました。そうした中での具体的なモチーフを「花」と決めての展覧会です。
絵画における写実表現と写真における絵画的表現の差異を探ると共に、平面表現における時間軸の表出が一つのテーマでもあります。是非会場にて直接作品を見て頂ければと思います。
水口和紀
清家正信
水口和紀