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土田泰子 個展 「と」 Solo Exhibition by Hiroko TSUCHIDA

YUKI-SIS では、4月12日(土)-5月3日(土)土田泰子個展 「と」を開催いたします。
2012年のYUKI-SISでの個展のあと、10を超える海外アートフェア、美術館での展覧会を経験。欧米を中心に今、大注目の現代美術作家と成長しました。
今回の展覧会タイトルは「と」。毎回、徹底的に考え抜かれたコンセプトの元、新作に挑む土田。将棋でいうところの「歩」が成金(裏返る)と、「と」となる。前に一つずつしか進めない非力な駒「歩兵」が、と金になると金将と同等の攻撃力を持ち、相手に渡したときにはただの歩兵に戻るため、攻撃側にとって非常に有用な駒となる。彼女の哲学にとって「と」になる事とは?
今回はインスタレーション作品とともに、新作約6点を展示予定。
ぜひご高覧いただきたくご案内申し上げます。

 

会  期

2014年4月12日(土)~5月3日(土)
12:00~19:00

日、月、祝日休廊  (ただし、5/3は開廊) Suunday, Monday, National holiday Close, except May 3.

 

talk event

2014年4月12日(土) 15:00~

 

 

Artist note

個展タイトル『と』

将棋のと金の『と』です。
歩(ふ)と略す。歩兵の成ったものをと金(ときん)と言い、とと略す。歩の裏側に書かれている文字が、ひらがなの「と」に似ているためである。
基本的に、前に一つずつしか進めない非力な駒ではあるが、「歩のない将棋は負け将棋、所詮歩がなきゃ成り立たぬ」、「手のない時は端歩を突け」など多くの将棋の格言があるように、将棋の基本の駒である。また、と金に成った場合には、金将と同等の攻撃力を持ちながら、相手に渡したときにはただの歩兵に戻るため、攻撃側にとって非常に有用な駒となる。(Wikipediaより)

 


一歩一歩進んでいくことは微力ではあるが、それこそが成るもののプロセスのあり、それは生物のもつ美であると私はそう強く感じる。
人間は欲深いイキモノ。その欲に対してどのように考え、どのように動くか。
それこそが人間を個人にするものであり、とても興味深い、実に魅力的なものだろう。


人は夢を描き、目標を定め、結果を目指す。プロセスはただのプロセス。
そしてそのプロセスのひとつひとつはその人の日常の中に存在する。故に人はそのプロセス単体に魅力を感じにくい。
そして渦中の人間には当たり前というフィルターがかかる。そしてそのフィルターがかかると単純で退屈に感じる。


プロセスは駒(パーツ)に過ぎない。
しかしそれでいてプロセスあっての結果であり、プロセスの結晶で結果を吸い寄せることができる。


プロセスの積み重ねによって結果という美が生まれる。"ただそれだけ"。
この「ただそれだけ」が難しく、そしてこの「ただそれだけ」がとても美しいものなのだ。

 

 

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作品コンセプト

 

kakushin

『革新の果実』

糸切りハサミ/エポキシパテ/ステンレス

ゴム/ラッカー塗料

・20×20×45(17)cm
・30×30×35(27)cm
( )は実のサイズです。

 

 

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未来へ向かう為に今を断つ!!!


運命を切り開くのは、その瞬間瞬間の決断である。
覚悟を持って切ることで、良い革新へ自分を導くことができる。


ハサミの刃は希望に優しい正義。
指と指をしっかりはさんで、確かな覚悟をもって切る(決断する)もの。


今(過去)を変える必要性を感じたなら、
その思いを信じて、ひとつの大きな希望の為に、今を切り続ける。

 


白雪姫はただ夢が叶うその時を待っていただけではない。
常に今自分にできることを、日々全力で行い続けながら前向きに夢を描いていた。
毒リンゴを食べてしまったことは不幸ではない。
毒リンゴは白雪姫にとって、最大のチャンスをくれた革新のアイテム。

 

 

リンゴとは赤いもの。


赤いものもあるだろう。
しかし、その色は極めて黒に近い色をしているのだろう。
それは、さまざまな想いが連なっている複雑なものだからだ。


この作品はシリーズでそれぞれの色、カタチ、サイズで詳細なコンセプトが込められているものになっている。
(実の部分が1cmにつき一歳計算)
この革新の果実は、実際に私が描いた目標達成の軌跡です。
28cm前後の実は、今まさに現在の作家の年齢28歳の渦中にある葛藤しながらの決断の日々を表現している。
まだまだ黒々として余裕のない果実だが、いつかもっと美しい実を作り上げるだろう。
今はこの実(身)を捧げることが、私の革新のカタチだと信じて…


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know

「KNOW」
砂鉄/鉄/磁石/エポキシパテ金属用/プラスチック

 

知識は人生を豊かにする。
生きていく中で人は様々な知識を得る。その中で、自分の興味のあるもの、自分の知識と同じ性質のものが自然と自分の頭に吸い込んでくるようにくっついてくる。


生きていく中で知識の磁場はどんどん拡大する。
その磁場をより良い環境にするのは自分の磁力次第。
つまり、自分の環境は自分が選んで得た経験、能力によって創造されるもの。
自分で創造した環境によって、自分が考え、選択し、行動していくことが増え、より広く、個性的な人生を歩むことができる。
やってきた知識をどこでどう自分のモノとして生かすかがその人の力量であり、創造性の美学の構築
の姿である。

 

 

 

 

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