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土田泰子 個展 『en 』
Solo Exhibition by Hiroko Tsuchida
YUKI-SIS では、2017年6月10日(土)-24日(土)土田泰子個展 「en」を開催いたします。
1985年福井県生まれ。2008年名古屋芸術大学メタル&ジュエリーコース卒業。同年、フランス、パリCite International des Arts(国際芸術村)滞在。
現在、欧米を中心に数多くのアートフェアに参加。YUKI-SISでは4回目の個展となります。
徹底的に考え抜かれたコンセプトをもとに、生活の中に存在する素材を吟味し、作品として成立するまで連動させ、美へと昇華させるコンセプチャルアート。土田の生きる姿勢や哲学をもとに語られるスケール感のある作品は、リミットレスな世界観を感じさせます。
2018年12月〜2019年4月には、神奈川県平塚市美術館にて土田泰子個展を開催する予定となりました。
勢い止まらない土田泰子の最新作をぜひご高覧ください。
展覧会タイトル 「en」
縁をテーマにした展覧会です。
人との関り合いから生まれ育まれる自己をコンセプトにもつ作品達を展示します。
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縁とはとてもありがたいものだ。
縁は縁を運び、結びつけ、また縁へと連鎖する。
人は様々な人々との繋がりの中で、様々なことを学び、生み、育み、成長するイキモノ。
私の多くは、自己を見つめ内に篭ることで得られる強さを求め生きてきた。
しかし、真に人間として強く成長する為には、
人と深く関わる中で発生する試練に立ち向かい、そこから学ぶことが必要だ。
触れあい、磨きあい、支えあい、慈しみ、育む。
それは人と人が結びつくことでしか味わえない美しき学び。
私は今、最も強くこの人生の美学を感じ、思考を巡らせ、幸福を感じている。
その渦中に生み出された作品達。
感謝できることこそ人間の一番幸せではないだろうか。
『ありがとう』と思えることが私を強く輝かせる。
私と縁を御持ちの全ての方々へ、心からの感謝と愛を込めて♡
土田 泰子
Glory of mission
素材:ルーペ
サイズ:27×27×4(cm)
2017
作品Glory of missionについて
[探求から広がる世界と、その世界への忠誠の誓い。]
ルーペは細部まで見つめるためのもの
深くまで読み取って物事に向き合う探求の姿勢をルーペで表現した。
イメージモチーフの冠は称号の証。
そして、それを頭に冠るという行為は与えられたことへの忠誠心の表れを感じる。
(この作品は月桂樹の冠がモチーフとなっていて、マラソン等で勝者の頭に被せる冠で、
勝利と栄光のシンボルになり、勝者や優れた人物の頭に掲げられるもの。勝者の証。)
称号の証を与えられた者には、栄誉と共に重要な責務が与えられる。
自己を更に深く見つめることはもちろん。
己のことだけではなく、その世界の中のモノに目を配る。
通常では見えない様な細部まで、しっかり見続けることの責務。
自身のいる世界をしっかり見つめてその世界の為に行動する。
その責任を自分なりに全うする。
そうすることで己の世界が広がり、その輪が広がり、自身のいる世界も豊かになる。
それが栄光の美のカタチ。
Do one's best
22×22×10(cm)
素材:銅製おろし金(grater)/銅
Concept:
『粉骨砕身』という力の限り努力することを意味する言葉があるように、ひたむきに注がれ続けるものには強い力が宿る。とても日本人らしい美学。
身を粉にすることで成し得ることを信じて、覚悟を持って身を削る。身体は傷つくが、心は不思議なほどに満たされる。その強い力を信じて、惹かれて、身を粉にする。これが動物の本能なのだろう。