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湯浅克俊 個展 「悲しき熱帯」

湯浅克俊 個展 「悲しき熱帯」

Solo Exhibition by Katsutoshi Yuasa

Tristes Tropiques

 

YUKI-SIS では、4⽉4⽇(⼟)-25⽇(⼟)湯浅克俊展「悲しき熱帯」を開催いたします。


1978 年⽣まれの湯浅克俊は、武蔵野美術⼤学油絵学科版画専攻卒業後、渡英。2005 年ロイヤルカレッジオブアート(ロンドン)修⼠課程終了。⽇本をはじめイギリス、ドイツなどを中⼼に活動し、すでに欧⽶での個展も多く経験、数々の世界的なアートフェアなどにも出品。⽇本の伝統芸術の⼀つともいえる⽊版画と、デジタル技術とが融合した湯浅の作品には、現在、世界中の注⽬が集まりつつあります。昨年参加した、横浜美術館「魅惑のニッポン⽊版画」では、12,000 枚もの⽔性⽊版からできた3x10 メートルにも及ぶ巨⼤な作品を展⽰し、⼤きな話題となりました。

 

馬


湯浅の作る⽊版作品のモチーフには、⾃らが撮影した写真、もしくはインターネットなどからの画像が使われています。デジタル加⼯した画像を版⽊に転写後、すべて⼿作業で彫っていきます。⼤きな作品では、彫りの作業だけで約30-40 ⽇を費やすといいます。⻑時間の制作過程で、作品の被写体には作家の思想や独⾃の解釈が混じり、最後に⾃らの⼿でバレンを使って摺り上げた時初めて、その姿を現します。

 

先⽇海外のインタビュー取材の際、「観るものに、作品を通して何を伝えたいか?」との問いに、湯浅は「世界をゆっくりと⾒つめてほしい」と答えています。めまぐるしく変化、消費される現代において、ある現象にゆっくりと時間をかけて観ること、思考すること。それは、湯浅が制作に費やす時間の中で交わされる対象物との対話そのものです。

 

今回の展覧会では、フランスの社会⼈類学者クロード・レヴィ=ストロースの著書「悲しき熱帯」を展覧会タイトルに引⽤。
「世界は⼈間なしに始まったし、⼈間なしに終わるだろう」
常に過去の歴史と現代との時間軸を考慮しながら、社会現象、思想を⽊版という技法に落とし込む湯浅克俊。⽊版の新
たな可能性を味わうとともに、彼の作品に込められた密かなメッセージを読み取っていただけたらと思います。


 

会  期

2015年4月4日(土)~4月25日(土)
12:00~19:00

日、月休廊   Closed on Sunday, Monday

 

Tristes tropiques #1,

湯浅克俊

Tristes tropiques #1

800mm × 800 mm

2015

Oil-based woodcut on hand-painted paper

Tristes tropiques #2

湯浅克俊

Tristes tropiques #1

800mm × 800 mm

2015

Oil-based woodcut on hand-painted paper

 

Human lights

湯浅克俊

Human lights

1,000mm × 800 mm

2015

Water-based Woodcut on Paper

Whereof one cannot speak, thereof one must be silent

湯浅克俊

Whereof one cannot speak, thereof one must be silent

655mm × 505 mm

2014

Oil-based and water-based Woodcut on Paper
ED. 10

 

 

BAR YUKI-SIS
BAR YUKI-SIS

テーマ:「これまでの話とこれからの話」
2015.4.4. (sat) 19:30〜

湯浅克俊 x 寺嶋由起(YUKI-SIS)

 

★入場料はいりませんが、ドリンクをお求めください。ビルの施錠上、21 時までにご入場ください。