<
Exhibitions
#
清家正信 個展

清家正信 個展 「ものいふ花 よべの雨」
Solo Exhibition by Masanobu Seike

 

YUKI-SIS では、6 ⽉20 ⽇(⼟)-7 ⽉4 ⽇(⼟)清家正信個展「ものいふ花よべの⾬」を開催致します。


映画、写真、コマーシャルなど、幅広い分野で活躍するカメラマン・写真家の清家正信は、彼のライフワークとして花、そして⼈のポ
ートレート写真を撮り続けています。
花の⼀⽣。蕾をつけ、花としてこの世に咲き、やがて朽ち落ちるまで、清家は毎⽇、同じ時刻に観察し、撮り続けます。
まるで⼈の⼀⽣のように、ただ存在し、呼吸し続けるその花の、⼀番美しい姿を⾒つめ毎⽇カメラに収めます。


昨今のデジタル技術の普及で、写真表現も⽬まぐるしく変わってくる中、今回清家が選んだ⼿法は、古典印画技法の「プラチナプリント」です。

 

「⼿を汚して作品をつくる」

 

プラチナプリントの技法が発明されたのは、1800 年代後半のこと。プリント⾃体のクオリティーの⾼さにおいて、プラチナプリントに匹敵するものがないと⾔われるほど、現代においても写真ファンの中で⾼い評価を受ける古典印画技法です。
優れた耐久性と発⾊の美しさ、表現できる⾊の幅の広さなどの点から、写真家の間で注⽬されている⼿法ですが、その制作⼯程
は極めて⾼度な技術、忍耐⼒を要求されます。
「優れた表現は、作り⼿の⼿を汚して作られている、ということに気づいたんだ」と清家は⾔います。
到達すべき最⾼地点を的確に捉える、作家の厳しい確かな⽬は、"the only one" を求めて、⾃⼰の作品をも客観的にジャッ
ジし、試⾏錯誤を繰り返します。

 

⻑いキャリアの中で培った感覚と、極めて⾼度な古典印画技法を融合させ、清家が今回表現する世界は、「昭和の匂いのする時
間」。今回の展覧会では、花と⼥性のポートレートを中⼼に、映画監督⼩津安⼆郎の世界観にも通ずる、静かな時が会場を流れ
ます。
静かに横たわる時間。「想い」を胸に秘めたように⾒える被写体の表情と、花の佇まい。まるで現代から昭和の時代にタイムスリップ
したような錯覚。しかし、時代を超えても⼈が感じる、溢れる想いは変わらず、花も同じようにただ咲いて散る。柔らかな⾵合いのプラチナプリントが、観るものが持つ記憶とリンクし、静かな感動を呼び起こします。
展覧会のタイトルである「ものいふ花よべの⾬」は、この清家正信の写真作品を元に、作曲家として活躍する平井和⾳さんによって
作られた曲のタイトルでもあります。


会期中に開催されるトークショーでは、清家正信、作曲家の平井和⾳さん、そして聞き⼿にクリエイティブ・ディレクターの⿅⽑康司
さんをお招きし、さらに⾳楽と写真をもとにした映像をお⾒せする予定です。


皆様のご来廊を⼼よりお待ち申し上げております。

 


 

会  期

2015年6月20日(土)~7月4日(土)
12:00~19:00

日、月休廊   Closed on Sunday, Monday

 

seike

seike

 

BAR YUKI-SIS

BAR YUKI-SIS

トークショー

2015.6.27. (sat) 18:00〜(いつもより開催時間が早くなります)

清家正信(写真家)×平井和音(作曲家)
聞き手: 鹿毛康司 (クリエイティブ・ディレクター)

 

入場料はいりませんが、ドリンクをお求めください。ビルの施錠上、21 時までにご入場ください。