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Art Mirrors Life -アートがもたらす効果-
YUKI-SIS では、7月11 日(土)-25 日(土)グループ展 "Art Mirrors Life "を開催いたします。
柳田有希子
日出真司
このアート、好き?嫌い? 「よいアート」ってどんなもの?
「アートと暮らす」という言葉は、雑誌やインターネットでもよく見かけるようになりましたが、まだまだ「アートを買う」という事は、一般的に程遠いのが現状ではないでしょうか?
「どうやってよいアート作品を見つけたらよいかわからない」「どんなアートが好きなのかがわからない」「アートをどうやって理解していいかわからない」そんなご意見をよく耳にします。
日本は全体のハーモニーを大切にする傾向があります。これは秩序を重んじる大変いい習慣とも言えます。しかし、多数決にみられる「みんなが良いと思うものは良いもの」という考え方は、実はアートを楽しむ上では必要のないロジックです。
アートは多数決ではありません。万人が嫌いだといっても、自分が好きであれば「好き」と言って構わないのです。また、その作品に何かを感じるのであれば、作家の伝えたい思いやコンセプトを知る事によって理解が深まり、その作品は自分の一部になっていきます。
Elizabeth Leroy
Monika Chlebek
"Art Mirrors Life" アートはあなたの⼈⽣を映し出す
現在アートコレクターになっている方に、初めて絵を買った時のお話を聞いたことがあります。
「⼈⽣で⾟いことがあった時に、1 枚の絵に出会った。何かにすがる想いでその作品を購⼊したところ、その絵に会いたくて毎⽇まっさきに⾃宅へ帰るようになった。絵の魅⼒にとりつかれたのはそれがきっかけ」
暮らしの中に、自分にとって好きなもの、価値あるものを取り入れる事は、気持ちのよいものだという事をすでに私たちは知っています。それ加えて、アートには自分自身を映し出す力があると言えます。
「舌が肥える」という言葉にあるように、美味しいものを食す機会が増えれば増える程、感覚は研ぎ澄まされ、自分にとっての「美味しいもの」と「そうでないもの」を選択することができるようになります。アートも同じように、実際に生活をともにすることによっ
て、その時点での自分の状況や心のひだに応じて、作品への理解が変化し、自分の心の有り様を映し出す鏡となり得ます。
今回の展覧会では、実際に「部屋に飾る、生活を共にする」という事をテーマに作品を選びました。自分の選んだ作品が、生活の中になじみ、生活の一部になっていく過程、何年も経過した後に改めて気づく作品の意味、など、自己の精神性とともに膨らんでいくア
ート作品に出会っていただけたらと思います。
斉藤友美恵
斉藤友美恵
熊谷聖司
湯浅克俊