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茶道とアート、即興舞踊。これらは現代において一見まったく異なる世界のものに見えます。
茶道においては主客の一体感を旨とし、茶碗に始まる茶道具や茶室の床の間にかける掛け物は個々の美術品である以上に全体を構成する要素として一体となり、茶事として進行するその時間自体が総合芸術とされます。茶室の空間総合芸術には、亭主が客人をもてなすためにどのような心配りをするか、ひとつひとつに意味があり、いくつもの謎解きが隠されています。
参加する客人と亭主の「茶」を通じての対話、呼吸、そして空間づくりの真意は、アートにおいても同じことが言えるのではないでしょうか?
今回参加するアーティストの作品は、見るものをまるで瞑想の世界に連れていくような奥深さをもっています。
その奥に隠された作家の「意識」を感じるにつれ、今まで表面化されなかった心の中の残響音、残像を、見るものに思い起こさせてくれる作品です。
即興舞踊は、その空間の様相と客の存在や呼吸さえも含めた瞬間の出来事によって進行します。舞踊者は客と共有する一期一会の場に、時空を超えたつながりを見出し、無になることで舞として実現します。それは、宇宙とつながるような世界を見るものに感じさせてくれます。
今回の展覧会では、アート、即興舞、茶道、そして参加する方との融合点-Melting Point-を探る展覧会です。
それぞれのジャンルに興味がある方が、Melting Point を感じることで、他のジャンルにも興味を持っていただけるようなイベントを用意したいと思っています。
湯浅 克俊 / Katsutoshi YUASA
Signs of a story #3 / Signs of a story #3
60.0cm x 40.0cm
2011
手彩色紙に木版水性摺り
Water-based woodcut on hand-painted paper
川崎 広平 / Kohei KAWASAKI
Untitled
10.0cm x 15.7cm x 17.7cm
2012
アクリル、オイル、LED / Acrylic, Oil, LED
田口 健太 / Kenta TAGUCHI
気配の肖像 no.28 10-4
The figure of sign of presense no.28 10-4
53.0cm × 42.8cm
2012
ゼラチンシルバープリント/ Gelatin silver print
桃田 有加里 / Yukari MOMODA
オレンジマフラーにひかれて
65.2cmx65.2cm
2012
Oil on Panel,cotton,Chalk Ground
平野 果林 / Karin HIRANO
無題 / No title
29.7mm ×21.0mm
紙にペン・鉛 / pen,pencil,on paper
徳重秀樹 / Hideki TOKUSHIGE
骨花-アジサイ- / Bone Flower "hydrangea"
17cm x 18cm x 14cm
2012
マウスから取り出した骨、毛皮 / Bone and fur of Mice
即興舞(完全即興による身体表現)、即興セッション、即興コラボアート(音楽家、写真家、ヴォイス、ライブペインティング、メディアアート等との共演)を20年近く続ける。 「能」や「武術」とコンテンポラリー舞踊の融合。彼女の舞踊は、光と闇の世界を静かに宇宙と繋がるように広げていく。もともと彫刻家でもある彼女は、即興舞のほか、舞台照明美術、空間芸術、また身体表現のワークショップなども主宰。
誰でも その生のさなかでさまざまなモノやコト、
そして他者と出会いつつ、瞬間の選択によって人生を編んでいきます。
二度と無いその時その場を生きている。それが《即興》の原点です。
たましひの行方は知らねども、いつか朽ちる身として、
その場を総身で感じ、生き逝く。
そして「この時」を共に生きている人々と、
さまざまなモノある空間を共有してこそ「この場」が実現します。
その「場」で私にできることは、舞が成り立つよう心して臨むことだけです。
茶席が、客へのおもてなしのこころ、あるいは客との対峙から成り立つ、
その意味では、同じだと思います。
《即興》という一期一会に拘り、
そこに実現するかもしれない《美》を追ってきた経験として
「茶道」の有り様は、私にとって身近でありつづけてきました。
■一席目 12時~13時 「平面」一期一会 アーティスト 湯浅克俊(木版)
木版作家、湯浅克俊がこのお茶会のために制作した花の作品の刷りをパフォーマンスします。
彼の作品はどのように作られていくのか、お茶会の中で作家とともにご紹介致します。
この席だけで見られる作品をどうぞお楽しみに。
■二席目 13時~14時 「立体」帰去来辞 アーティスト 徳重秀樹(骨花アーティスト)
骨をとりだし、花を作り、写像を残して、壊して土へ帰す。
作家は弔いの念をこめて、「美しく、土へ還す」をテーマに死する動物の骨や毛皮で作品を制作しています。
今回のお茶会の為に作られる1輪のあさがお。このコンセプチャルアートの一部分をお茶会に参加していただくお客さまに共有していただきます。
■三席目 14時~15時 「即興舞」主客一体 アーティスト Marga JO(即興舞)
その場の空気、環境を舞に変換していく「即興舞」。彼女自身が茶会の床の間と化し、客人と即興舞は互いに感じあい、お茶事は進んでいきます。
■四席目 15時~16時 「映像」万法帰一 アーティスト 台湾若手映像作家
台北の映像作家,Kuo I-Chenの1つの作品にあわせて、茶人、近藤俊太郎がお点前を進めていきます。映像作品と茶の湯とのMelting Pointは、意外なところにあるのかもしれません。
初めの頃は、"面白いことやるなら変な名前のほうがいいかなあ?" ・・・なんて思っていました。
でも最近は、"現代の人たちが楽しめる茶道を提供したいなあ" と思っています。
千利休が500 年前に、誰も考えられなかったアバンギャルドな茶の湯を作り出してから、
実は誰も壊せずに行ったり来たりしていただけのような気がして・・・。
しかし、千利休も戦国時代という時代背景に則そうとして、あのような形に変えていったのだと思います。
だから僕も、今と言う時代にあった茶の湯にしたい!
決して、過去を否定してぶっ壊すのではなく、過去を受け入れ、それを素地としながら、改変して行く作業だと思っています。
現代風に言えば『芸術プロデューサー』といったところ。
必要があれば、誰か、何かとコラボレーションすることも、臆せずに挑戦していこうと思っています。
次々と訪れる新しいステージで、それまでの自分の想像を超えるようなことをし続けたい!
・・・そして、冷静に周りを見渡したときに、まだまだ甘いなあとも痛感させられつつ、前進していきます。
-Japanese tea ceremony, Art, and Contemporary Improvisation dance-they seem to be in quite different world.
In Japanese tea ceremony, the most important thing is "feeling of unity" with the participant. The tea room which is carefully decorated with a flower arrangement and artistic objects such as a hanging scroll, are also the elements in whole space.The own time as making progress of tea ceremony is perfected as composite art. In the room that the tea ceremony is performed, there are hidden many puzzles that have many meaning each by each. The host and guests cherish the encounter in the tea room as a once-in-a-lifetime one.
Art and Improvisation dance must be said same.
The works of the artists who will participate this project, have depth like that can take the viewer to meditation world. To feeling of hidden "mind" of artists, we can remind our memorial persistence of vision or reverberation that remain deep in one's memories
Improvisation dance is going along with the atmosphere of space and the happening with existence of audience at the moment. Dancer will find the chain between the audience through space and time as a once-in-a-lifetime one.
In this exhibition, we can search for "The Melting Point" among Art, Improvisation dance, and Japanese tea ceremony and the viewer. We are trying to overcome that categorization by preparing interesting events to each genre lover.