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Solo Exhibition by Kohei Kawasaki
川﨑広平 個展
東京都の緊急事態宣言が延長となりましたが、商業施設や美術館等への休業要請が緩和されました。4月25日より開催途中でした「川﨑広平個展」は、6月12日(土)~19日(土)に再開いたします。
ご来廊の際には、引き続きマスク着用、手指消毒、混雑時入場の規制など、皆様にはお手数をお掛け致しますが、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。
2021年5月30日
YUKI-SIS 寺嶋由起
YUKI-SIS では、2021年4月17日(土)-5月1日(土)川﨑広平個展を開催いたします。
川﨑広平は1972年東京生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。
学生時代より様々な素材で立体彫刻を制作してきた川﨑は、現在アクリルを素材に選び制作活動を行っています。緻密に計算されたフォルム、光と反射率、質感は、完璧な美しさと存在感をたたえています。
Untitled 2021
180 × 130 × H130 mm
Acrylic
川﨑は制作過程において、「何か具体的なイメージを造形するというより、その素材の『要素や可能性』を組み合わせていくことで、どの様に進展するかに興味がある」と語っています。また、そのため、制作の為に特に設計図は描かず、ひとつの部品や素材の本質を観察、熟考し、可能性をひとつひとつ試しながら次のステップへ進んでいく制作方法をとっています。
美しい造形のみならず予期しない反射や陰影など、 アクリル、LED、オイルといった限られた素材だけで、最大限の効果を生み出す川﨑のストイック世界は、どこまでも無限に広がる宇宙とつながるような感覚に陥るようです。
Untitled 2021
180 × 80 × H180 mm
Acrylic, LED
【Artist Note】】
制作の進め方は、細部の部品あるいは要素の見え方を想像し、それを実際に作るためにはどうするか、から始まる。その細部の要素に、規則性をもたせ連続させたり組み合わせて結合する。その要素が集合した物の見え方に変化をもたせるために、外側の形が決まったり、あるいは部品の形や立体として成立させるための構造や技術的な制約などによって自然に形が決まってしまったりもする。
この様にしてできた立体は、生物の細胞と外観の関係や、構造からくる建築物の形、工業製品の内部構造と外部形状の関係などにも似ているのだが、これは純粋に意図的なものではない。
何かのイメージを素材を使って実在させるために立体を制作しているというよりも、要素を組み合わせていくことでどの様に進展するかに興味があり 最終的な形状の予想はついておらず 偶発的な見え方を期待しているともいえる。
川﨑広平