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Solo Exhibition by Katsutoshi Yuasa
YUKI-SIS では、2023年6月10日(土)~7月1日、湯浅克俊個展 [Fragmentary] を開催いたします。YUKI-SISでは今回で9回目の個展となります。
1978年生まれの湯浅克俊は、武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業後、渡英。2005年ロイヤルカレッジオブアート(ロンドン)修士課程終了。日本のみならず、イギリス、ドイツ、中国など数々の個展を開催、世界のアートフェアなどにも多数出品。近年では、名古屋市美術館、横浜美術館で開催された「モネ それからの100年」展、2022年にはスイスのFranz Gertsch美術館での個展、そして今年、金沢21世紀美術館での展示など、彼の卓越した高い術と圧倒的な美しさに魅了される人は世界に大きな広がりをみせています。
湯浅克俊の作品は、江戸時代に広がりをみせた浮世絵に始まる「木版画」という日本の伝統技法を用いています。古くは「作画、彫り、摺り」とそれぞれ分業で制作されていましたが、彼はこの全行程を彼自身で行います。作画には、自らが撮影したデジタル写真を用い、それを手で彫刻刀を用いて彫り、バレンを使って手で摺り、作品へと昇華させていきます。
今回のテーマであるFragmentaryは、「さまざまな断片から形成されているもの」という意味です。 版木に転写された写真のイメージは、彫刻刀で彫っていくにつれて消えていきます。一本一本彫られた全体の一部となる線をゆっくりと目でなぞることで、普段見慣れている風景が、どのように成り立っているのかに思いを馳せてみます。
彫りのアップ画像(Summer Snowの一部)
ジョン・キーツ、W.B.イエーツ、エマソンなど、詩人たちに多大な影響を受けている湯浅克俊ですが、ここ数年、フランス文学で著名な桑田光平氏と往復書簡をかわしていました。展覧会初日の6/10午後6時より、「言葉とイメージを巡る話」をテーマに、おふたりのトークを開催致します。
The gleam of light which flashes across our mind from within 2023 60.5cmx91cm
展覧会では、2022年スイスのFranz Gertsch美術館、そして今年金沢21世紀美術館で展示された2M×3Mの大作、「Summer Snow」も今回初めてギャラリースペースで展示致します。1年を超す月日を費やし制作されたというこの作品。
圧倒的な美しさの中に立ちつくす時を、どうぞお楽しみください。