2006 年から三年間アメリカのリッチモンドで過ごした頃の事。この町は南北戦争時代の南軍たビクトリア様式の噴水があり乳児だった息子を連れてよく散歩に行った。 ある晩、台所でミルクをあげる為に熱くなった哺乳瓶を水で冷やしていた。その時、急に冷まされたミルクが哺乳瓶の口から勢いよく吹き出した。その様子は滑稽でもあり、 同時にセクシーにも思えた。この出来事がもとで "baby bottle fountain" が生まれた。これが最初のfountainシリーズとなった。
ヒンドゥーのリンガは生産のシンボルである。一方、現代のファリシズム（Phallicism）の象徴は破壊を意味するものばかりが目立つ。幸いなことに、アジアでは今でもおおらかなファ
リシズムが民族宗教や習慣の中で残っている。それは一見、野蛮なものと理解されるかもしれない。しかし、本当に野蛮なのはどちらのファリシズムなのだろうか。